挙式当日に行う儀礼編

福井の婚家立ち寄りで準備するものとは?



●飾り付け
できれば結婚式当日は、男性・女性それぞれの家で、床の間におめでたい掛軸(三幅対、高砂、寿老人など)をかけておきます。
さらに、男性方(婿養子の場合は女性方)の家では、玄関に家紋入りの幕を張ったり、床飾り(立ち棒、稲穂、熨斗おさえ)をすると良いでしょう。家紋入りの幕は、白紺または紺一色のものを使います。

●一升マスとかわらけ(土器)
男性方の家に入るときに行う「一生水の儀」で用います。結納品店などで購入できます。

●落ち着き餅
嶺北地方では、男性方が女性方に軽いお食事や落ち着き餅、そば、赤飯などを用意することが多いようです(地域によって雑煮だったり、あんころだったり、おろし餅だったりと様々です)。
落ち着き餅やそばを出すのは「早く婚家で落ち着くように」などの願いが込められています。さらに、早朝からの支度で食事をする暇もない当人にとっては嬉しいエネルギー源になります。

●万寿・風呂敷
近迎えやご近所挨拶まわりの際に万寿や風呂敷を配ったり、万寿まきをするのであれば、その準備も必要になります。

●昆布茶・さくら湯
「お茶を濁す」「茶々を入れる」という言葉に通じることから、結納や結婚式などの慶事では煎茶は用いず、昆布茶もしくはさくら湯を出すようにします。桜には「散る」というイメージがあることから、昆布茶でなければいけないというところもあります。
※実際は、最初に昆布茶もしくはさくら湯を出し、その後は煎茶などを出すことが多いようです

福井のしきたり
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