本来は仲人が両家を往復して納めるもの（正式結納）ですが、近年は仲人を立てず、両家が一堂に集まって受け渡しを行う「略式結納」が一般的です。

●女性方（婿養子の場合は男性方）宅で結納を行う場合
本来の結納に最も近いスタイルです。結納後の祝宴など、準備に負担が掛かるなどのデメリットがあります。

●会場を借りて結納を行う場合
最近では、ホテルや式場、レストラン、料亭などで行われるケースが増えています。
自宅で行う場合と違い、儀式が終わればすぐに祝宴に移れたり、祝い膳の選択肢が豊富なのがメリット。ゆっくりと食事をしながら両家の親睦を深めることができる現代的な結納のスタイルです。
両家が集まりやすく、分かりやすい場所を選びましょう。また、予約をする際に結納であることを伝えると、結納品を飾るスペースや席の配置、花や料理内容など、いろいろと配慮してくれます。

＜ホテル・式場など＞
結納パックを用意している会場も多く、室料・花代・食事・飲み物がセットになっています。プロのスタッフがいるので口上などの指導をしてもらえたり、結納式の進行役を務めてもらえる会場もあるようです。
費用は双方で折半するのが一般的。希望によっては結納飾りなども用意してくれるところがあり、当日の持ち物も婚約指輪と結納金だけになり、準備の手間がかかりません。

＜料亭・レストランなど＞
自宅で結納を行う場合と同様、静かで落ち着いた雰囲気の店を選ぶことが重要。予約をする際に結納であることを伝えて個室を予約しましょう。
料理の種類に決まりはありませんが、本人中心に決めるのではなく、両親にも喜んでもらえる選択をすることが大切です。費用は両家で折半するのが基本ですが、実際は男性側が負担することが多いようです。

●結納に代わる食事会
結納を行わず、両家の顔合わせを兼ねた食事会を行うケースも増えています。決まったスタイルはなく、両家で話し合って好みのスタイルで行えばOK。エンゲージリングなど婚約記念品を交換する場合もあります。
会場で行う場合は、頭割りで費用を折半。どちらかの家で行う場合は、基本的には招いた家がもてなすという形をとることが多いようです。その場合、招かれた側は少しお金を包んで持っていったり、お土産を持参しましょう。